九州7県の特産品など、その魅力を紹介するイベント「九州7県うまいけん!」が2月7日、東京・白金台のショールーム「MuSuBu」で始まりました。7県の食材をいかした限定メニューが登場。スイーツやお茶、焼酎など各地の名産品の販売コーナーも設けられました。イベントは12日まで。
限定メニューは、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島各県の素材を楽しむことができるように、「MuSuBu」のシェフ・関口裕樹さんが仕立てました。「どの県もおいしい素材がたくさんあり、悩んでコースをつくりました」。メニューは、博多なすや大分の鯖を使った前菜にはじまり、メインには低温調理した熊本県の地鶏「天草大王」や鹿児島県産黒豚のコンフィが並びます。
〈メニュー〉
—前菜—
・福岡県のあご出汁ジュレ
・博多なすのキャビア仕立て
・佐賀県産米 福岡の赤酢仕立て
・熊本産トマト×宮崎県産胡瓜のソース
・大分県産 鯖のしめさば
―メイン―
・熊本県産「天草大王」の低温調理
・鹿児島県産黒豚のコンフィ
・長崎県産馬鈴薯と鹿児島県産かぼちゃのエクラゼ
・大分県産かぼす
・洋風タルタルソース
イベントをプロデュースした「八芳園」(東京都港区)の窪田理恵子さんは「県ごとの魅力を掛け合わせたメニューになっています。地域のブランド力アップをめざすなかで、7県そろっての取り組みです」と話しています。
会場では、各県の担当者が選んだ銘品や特産品を販売する「九州7県よかもんセレクト」のコーナーができました。福岡県の八女茶、長崎県の世知原茶、鹿児島県の知覧茶の「九州のお茶飲み比べ」や、利き酒の「お好み4種類飲み比べ」のほか、さまざまなスイーツも販売されています。イベント期間中は、福岡県の「大川組子」や長崎県の「しまばら和ろうそく絵付け」など、九州の職人の技に触れることができる体験コーナーも開かれます。
自然豊かな九州への観光客は、コロナ禍をへて再び増加傾向にあるそうです。外国人観光客は、2018年の500万人超から21年に6千人に激減したものの、23年は11月速報値で280万人と回復の兆しが見られています。7県全体で九州の魅力を改めて発信しようと今回のイベントが実現しました。(野村雅俊)