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サンリオキャラクター大賞2025 ハローキティ推し記者反省記

©’25 SANRIO 著作(株)サンリオ

「サンリオキャラクター大賞2025」の結果が6月29日に発表されました。昨年は4位だったポムポムプリンが9年ぶりの1位に返り咲き、昨年まで5連覇していたシナモロールが2位、昨年2位のポチャッコが3位と、毎年頂点争いを繰り広げる顔ぶれがトップ3入り。筆者が愛するハローキティは3年連続の5位。今年の結果を振り返りながら、来年に向けて戦略を練っていきます。

(大石裕美)

 

今年40周年を迎えたサンリオキャラクター大賞。結果はパシフィコ横浜(横浜市)で開かれた「SANRIO FES 2025」で発表されました。順位が読み上げられるたび、会場から悲鳴や歓声が上がり、涙をぬぐう人の姿もあったとか。

通算4度目の1位に輝いたポムポムプリンは「たくさんの応援、本当にありがとう。おいしいものをいーっぱい用意して、みんなにお礼がしたいな〜。のんびりマイペースなぼくだけど、これからもよろしくね♡」とコメントしました。

 

©’25 SANRIO 著作(株)サンリオ

 

今年の総得票数は史上最多の6316万696票でした。

1位のポムポムプリンは561万3659票、2位のシナモロールは542万7983票と拮抗したのに対し、3位のポチャッコは393万5101票と、2位と3位の間に100万票以上の差がありました。5位のハローキティは334万9642票。トップ2が一騎打ち、かつ、3~5位も接戦、と見て取れます。

サンリオキャラクター大賞の総得票数が毎年増え続けているのを踏まえると、ハローキティを来年トップ3に押し上げるには、ざっと200万票以上は増やす必要がありそうです。

なぜ、ポムポムプリンが1位に輝いたのか。

昨年13年ぶりに3位圏外に落ちたポムポムプリンが初回速報時点ですでに1位だったことについて、サンリオの担当者は「何としても今年は上位に入れたいというファンの本気度の現れでは」と分析していました。

屈指の人気キャラクターでありながら、今年5月には渋谷にあったポムポムプリンカフェが閉店。サンリオの公式ユーチューブチャンネルでの登場数もキティちゃんやシナモロール、はなまるおばけなどが目立つ〝逆境〟の中、「ファンの力でポムポムプリンの存在感を強めていく」という熱意が票につながったのではないかと考えられます。

海外からの投票が多かった点も後押し、初回速報、中間発表から順位を落とさず1位をキープし続けました。そして来年は、6連覇を逃したシナモロールファンが結束して押し上げてくることが予想されます。

 

 

今回、筆者は公式サイトから毎日投票に参加し、ポーチやキーホルダーなどを1万円以上購入した際も投票をしました。振り返ると70票近く投票した計算になります。

取材の際、多くの人に言われたのが「ハローキティって人気過ぎるから、あまり順位は関係ないのでは?」という言葉でした。たしかに、サンリオショップに行くと、やはりハローキティはグッズの種類が多い。そして、他の企業とのコラボ商品も多い。知らない人はいない。

つまり、「そもそもハローキティは人気だから、今回は他のキャラクターを応援してみようかな」という心理が生まれやすいはずなのです。年に1回のキャラクター大賞では、「キティちゃんが好きだけど、あえて別のキャラクターにも投票してみようかな」というサンリオファンが多くいる可能性があります。また、露出頻度が順位に左右されないという点も大きいのではないかと考えられます。

 

 

筆者は例年、ハローキティにばかり注目していましたが、今回の取材では他のキャラクターの人気ぶりを知ることができました。そして、投票に対するサンリオファンの思いを聞き、推しキャラは異なっても、サンリオキャラクター大賞を楽しむ気持ちは共通しているということを強く実感した1カ月強でした。

 

 ©’25 SANRIO 著作(株)サンリオ

 

次回のサンリオキャラクター大賞、もちろんハローキティの順位が上がれば嬉しいのですが、イベントを通じて新たな推しキャラクターを発見したり、初期に登場したキャラクターを懐かしんだり、違う楽しみ方をしてもいいなという気持ちも芽生えました。

次の投票が始まるまでは、キティちゃんグッズを集めながらサンリオキャラクターのうんちくを増やしていきたいです。