福島県いわき市の水産物ブランド「常磐もの」の魅力を首都圏へ発信
福島県いわき市の水産物ブランド「常磐もの」の魅力を首都圏に発信するため、東京・麻布台の中華レストラン「Series」で11月4日、「いわき常磐ものフェア」のオープニングセレモニーが開催されました。
式典には、内田広之いわき市長をはじめ、いわき市や東京・豊洲市場の水産関連団体関係者らが出席しました。会場では、「Series」料理長の金子優貴シェフによる「常磐もの」を使った特別コース料理が提供され、参加者はその新たなおいしさを堪能しました。

「いわき常磐ものフェア」概要
「いわき常磐ものフェア」は、いわき市産の魚介類や野菜を使った料理を、セレモニーが行われた「Series」をはじめ、首都圏の居酒屋などで楽しめるイベントです。また、首都圏のスーパーマーケット「オオゼキ」や鮮魚専門店「中島水産」でも「常磐もの」を販売し、その魅力を広く発信します。

復興と発信への思い
2011年の東日本大震災では、いわき市の漁港や魚市場、関連施設、船舶が甚大な被害を受けました。しかし、原発事故の影響が比較的少なかった沖合漁業は震災後早期に操業を再開。それでも14年が経過した今も風評被害が残り、震災前の水準には十分に回復していない状況が説明されました。今回のフェアは、首都圏の方々に実際に常磐ものを食べて、そのおいしさを知ってもらいたい、という思いから企画されました。
挨拶をする 内田広之いわき市長内田広之いわき市長は、「メヒカリ、カレイ、ヒラメ、アンコウ、サンマ……。 本当に美味しい魚がたくさんあります。これまで地産地消に取り組んできましたが、 首都圏の方々にも味わっていただき、その価値を高めていけたらと思います。 フランス料理、イタリア料理、中華料理など、さまざまなジャンルの料理や飲料と 組み合わせることで、さらにそのポテンシャルが引き出されます」と、 常磐ものの魅力をアピールしました。
生産者からは、近年水揚げが増えている伊勢エビのブランド化の構想が語られ、流通業者からは「常磐もの」は、築地に市場があったころから高評価を得ており、現在豊洲市場では風評被害の話は聞かれないとの報告がありました。福島の魚をより多く受け入れたいという需要もあり、今後も連携して水産業を盛り上げていきたいとの意欲が示されました。
常磐もの 黒潮と親潮がぶつかるいわき沖で水揚げされた魚は、「常磐もの」と呼ばれ、築地市場(現・豊洲市場)で品質の良い魚として高い評価を受けてきました。いわき市では、2015年にいわきで水揚げされる水産物、水産加工品、水産関係者も含めて、「常磐もの」として地域ブランド化しました。常磐ものをさらにおいしく市場に届けるために、最新設備を誇る水産施設も稼働しています。 →詳細はこちら |
いわき常磐ものフェア
実施店舗
■Series(港区麻布台)
2020年4月に金子優貴シェフが料理長に就任し、オープンからわずか8か月でミシュラン一つ星を獲得した中華レストラン。少量多品目のコースが人気です。
フェア期間中はランチ・ディナー全てのコースで「常磐もの」といわき産農産物を使用します。
実施期間:11月30日(日)まで
住所: 東京都港区麻布台3丁目4-11 1F
■ ラムラ
すし土風炉など、首都圏に18店舗の居酒屋などを運営。来年2月にフェア開催を予定。
■ 中島水産
全国に60店舗以上を展開する鮮魚専門店。来年2月にフェア開催を予定。
実施期間:2月6日(金)~2月8日(日)
■オオゼキ
首都圏で40店舗以上を展開するスーパーマーケット。フェア開催予定。
実施期間:未定
キャンペーン
2026年2月28日(土)までの期間中、「常磐もの」を購入して応募、またはSNSに写真投稿をすると、抽選で合計200名に限定オリジナルビール「JŌBAN ALE」をプレゼント。
「JŌBAN ALE」は、メヒカリの唐揚げに合うように作られた爽やかなブルーエールです。
▽詳細はこちら
いわき常磐ものを楽しむ、マストバイ&写真投稿キャンペーン!!
いわき常磐ものをおいしく味わうレシピを配布
フェア開催店舗や量販店では、金子シェフ監修らが協力したレシピ集を配布予定。