読んでたのしい、当たってうれしい。

現在
48プレゼント

【交通事故の羅針盤】交通事故の示談書、サインする前に確認すべきポイントとは 〜交通事故お悩み相談室~

  弁護士が交通事故のお悩みにお答えします

弁護士の甲野裕大さんが交通事故にまつわる様々なお悩みにお答えします。今回の相談者は、交通事故に遭い相手方から示談書が送られてきた方です。「サイン前に確認すべきポイントは何か」「一度合意すると追加請求はできないのか」と思い悩んでいます。

(この記事は、交通事故問題の解決をサポートするポータルサイト交通事故の羅針盤 からの転載です)
 
 

相手方から示談書が送られてきました。サインする前に必ず確認すべきポイントは何ですか? 一度合意すると、後から症状が悪化した場合でも追加請求はできないのでしょうか?(埼玉県在住、40代女性)

 

交通事故でけがをして治療中、または治療がひと段落したあとに、相手方本人または相手の保険会社から「示談書」が送られてくることがあります。

サインをすべきかどうかは慎重に判断しましょう。示談書に一度サインをしてしまうと、後から取り消すことができなくなる可能性が高いためです。

示談書へのサインに関して、注意すべきポイントを解説します。

 

示談書にサインする前に確認すべきポイントは2つ

一般的に、示談書にサインするということは、そこに書かれた内容での解決に了承したことを意味します。そして、一度サインをした以上は、簡単には取り消すことができません

そのため、示談書にサインする前に必ず確認すべきポイントが大きく分けて2つあります。

①書面のタイトルではなく内容に注目する
②清算条項の有無を必ず確認する

それぞれ解説します。

 

①書面のタイトルではなく内容に注目する

たとえば、書面のタイトルが「確認書」「合意書」「承諾書」「免責証書」など、示談書以外のいろいろな名称になっていることがあります。しかし、タイトルが何であるかは重要ではありません。大事なのは、あくまでもそこに何が書かれているのか、という点です。

 

書面の内容が、自分が納得できる金額の賠償金が支払われるものになっているかどうかを必ず確認しましょう。

 

②清算条項の有無を確認する

もう1つ大事なポイントが、「清算条項の有無」です。清算条項とは、簡単にいうと、書面に記載された内容以外に今後一切の請求をしない、ということを約束する文言です。この条項が入っている書面にサインをすると、その書面に書かれた賠償金などは支払われますが、それ以外の支払いを後から追加で請求することは一切できなくなります

 

極端な例ですが、相手から「休業補償などの賠償金を支払うから、書面にサインをしてほしい」と言われて送られてきた書面に、実は清算条項が含まれていた場合、これにサインをして返送してしまうと、後日、慰謝料の請求をしようとしてもできなくなります。

 

このような事態を避けるため、送られてきた書面の内容は必ず隅々までチェックしましょう。もし、①と②について判断がつかない場合は、示談書に「なんとなく」サインすることはせず、弁護士に一度相談することをおすすめします。

 

サイン後に症状が悪化した場合、原則追加請求できない

 清算条項の関係で示談書にサインする際には、もう1つ注意すべき点があります。それは、清算条項入りの示談書にサインした後に、症状が悪化したり後遺症が発生したりした場合でも、原則として、その損害の賠償を追加で請求することはできない、という点です。

 

清算条項は「示談書に書かれた内容以外に一切追加の請求をしない」ということを約束する条項です。そのため、後日追加の治療が必要になって治療費がかかったり、後遺症が残ったりしたとしても、請求は一切できなくなります。

 

ただし、「傷害部分のみの賠償であり、後遺障害部分に関しては別途賠償につき協議する」という内容が入っていれば、示談書にサインしても、後遺障害に伴う慰謝料や逸失利益の請求は後日可能になるといった例外もあります。

 

こうした一部の例外的なケースを除き、本来請求できるはずだった賠償金を請求できなくなる事態を防ぐことが大切です。治療途中や、後遺症として症状固定となる前の段階では、清算条項入りの示談書へのサインは避けるべきです。

 

相手から送られてきた書類に疑問を感じたり、サインをしてよいのか悩む場合は、早めに弁護士に相談することをおすすめします。

 

 (記事は2026年7月1日時点の情報に基づいています。質問は実際の相談内容をもとに再構成しています)

 

交通事故を知る関連記事

以下は、交通事故の羅針盤に掲載中の記事です。交通事故について知りたい人は参考にしてください。

 

交通事故の慰謝料の相場 早見表【最新版】と計算方法を解説

交通事故で過失割合が10対0になる場合とは? 示談交渉でもめたときの対応策

もらい事故で泣き寝入りしないために! 得する方法を弁護士が解説

事故の相手が無保険! 補償はどうなる? 対処法を弁護士が解説

交通事故の加害者が謝罪に来ない! 慰謝料増額につながる? 弁護士が解説

交通事故で保険会社が嫌がること7選 交渉術を弁護士が解説

事故車の修理代に納得できない! 対処法を弁護士が解説

 

交通事故の羅針盤
 被害者・家族の不安に寄り添う「安心の道しるべ」をコンセプトに、朝日新聞社が運営する、交通事故問題の解決をサポートするポータルサイト。交通事故について詳しくわかる情報をお届けするほか、交通事故問題の解決に取り組む全国の弁護士を探せる機能がある。以下から自治体名をクリックすると、交通事故の羅針盤と提携している弁護士に相談できる。

 

交通事故トラブル について弁護士に相談する
北海道・東北 北海道 青森 岩手 秋田 宮城 山形 福島
関東 東京 神奈川 埼玉 千葉 茨城 栃木 群馬
甲信越・北陸 新潟 山梨 長野 富山 石川 福井
東海 愛知 静岡 岐阜 三重
関西 大阪 兵庫 京都 奈良 滋賀 和歌山
中国・四国 広島 岡山 山口 鳥取 島根 香川 徳島 愛媛 高知
九州・沖縄 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄

 

交通事故トラブル について弁護士に相談する
北海道・東北 札幌市 釧路市 函館市 旭川市 苫小牧市 帯広市 八戸市 盛岡市 仙台市 郡山市
東京 千代田区 文京区 渋谷区 港区 世田谷区 品川区 大田区 江戸川区 江東区 目黒区 荒川区 足立区 八王子 台東区 中野区 杉並区 練馬区 葛飾区 中央区 豊島区 板橋区 墨田区 府中市 町田市 立川市
関東 横浜市 川崎市 横須賀市 相模原市 茅ヶ崎市 藤沢市 小田原市 千葉市 木更津市 松戸市 柏市 船橋市 さいたま市 川口市 川越市 所沢市 春日部市 熊谷市 三郷市 つくば市 古河市 水戸市 土浦市 神栖市 宇都宮市 前橋市 高崎市
中部 名古屋市 豊田市 岡崎市 豊橋市 新潟市 長岡市 金沢市 松本市 大垣市 静岡市 磐田市 沼津市 浜松市 伊勢市 四日市市 松阪市 桑名市
近畿 大阪市 岸和田市 東大阪市 高槻市 吹田市 堺市 豊中市 京都市 舞鶴市 大津市 彦根市 神戸市 加古川市 姫路市 尼崎市 明石市 西宮市 伊丹市
中国・四国 広島市 東広島市 尾道市 福山市 岡山市 倉敷市 米子市 倉吉市 松江市 下関市 鳴門市 高松市 松山市
九州・沖縄 福岡市 久留米市 北九州市 佐世保市 熊本市 八代市 都城市 那覇市