海の向こうの名画 象徴する青
四国と淡路島を結ぶ大鳴門橋のたもとにある大塚国際美術館は、西洋名画を原寸大で再現した陶板画の美術館。約2万色の釉薬で忠実に再現した絵画は26カ国の千点以上、広大な館内の鑑賞順路は4キロに及ぶ。「最後の審判」が知られるバチカン・システィーナ礼拝堂など、その場にいるような展示も圧巻だ。
青を基調にしたストライプのシンボルマークは1998年の開館から7年後、コンセプトを明確にするため陶板を意識したデザインを導入した。
縦じまは陶板、全体で「陶板名画の集合体」を表現している。テーマ色は、宝石のラピスラズリの群青色。ウルトラマリン(海の向こうから来た青)とも呼ばれる色は、海外の作品を日本で巡ることができる館の特徴を表している。
マークは館の入り口や駐車場など各所に使われているほか、スタッフの名刺の裏にも大きく印刷されている。広報の土橋加奈子さんは「マークをきっかけに、陶板名画に興味を持ってもらえるよう会話を広げています」と話す。
◆大塚国際美術館 徳島県鳴門市鳴門町 鳴門公園内(問い合わせは088・687・3737)。午前9時半~午後5時。(月)((祝)の場合は(火))休み。その他特別休館あり。