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岐阜県美術館

岐阜県美術館

日比野館長が黒い紙をカッターで…
 岐阜県美術館のロゴマークは2019年のリニューアルオープンを機に、従来のものをアレンジした現在のマークに変わった。

 言い出したのは、15年から館長を務める岐阜市出身のアーティスト・日比野克彦さん(63)。部分的だが建物を更新したこと、新しい展示の試みをしていることを「県民のみなさんに伝えないと」との思いからだった。

 スタッフらに諮り反対意見なしと見るや、カッターナイフを手に黒い紙を切り抜き始めた。下書きもせず、一発勝負で手書き文字風のロゴマークができた。「直し始めるとあちこち気になってしまうが、その時出てきた形はそれ以上にはならない」と日比野館長は話す。

 「美とふれあい、美と対話する」という開館時からのスローガンも、「対話」を「会話」に変え、「美を楽しむ」をつけ加えた。それまでの歩みを大切にしながらも「大胆なマイナーチェンジ」を進める日比野館長に、広報担当の橋本浩典さんは「全員フル稼働で対応しています」。

 ◆岐阜県美術館 岐阜市宇佐4の1の22(問い合わせは058・271・1313)。原則午前10時~午後6時(入場は30分前まで)。原則(月)休み。

(2022年1月11日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)