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鍋島焼「鍋島青磁」

 

鍋島虎仙窯
番頭兼絵師
川副隆彦さん

  

  •  お殿様に献上された最高峰「鍋島焼」を、日常で使える器に
  •  天然原石が生む澄んだ青。希少な青磁を職人技で安定供給
  • 丈夫で美しく、使うほど愛着がわく「普段使いできる青磁」
「鍋島焼」の歴史や特徴と、虎仙窯が受け継ぐ「鍋島青磁」について教えてください

 

鍋島焼は、江戸時代に佐賀・鍋島藩が将軍家や朝廷への献上品として焼かせた特別な磁器です。藩は有田焼の優れた職人たちを伊万里市の山あいの里「大川内山(おおかわちやま)」に集め、御用窯を築きました。三方が山に閉ざされたこの地で、一般には流通しない最高級の焼き物が作られていたのです。17世紀後半の開窯から350年以上経った現在も、約30の窯元がその技術と美意識を受け継いでいます。

鍋島焼には、華やかな色絵の「色鍋島」、藍一色で文様を描く「染付」、そして「鍋島青磁」の三系統があります。なかでも、私たち虎仙窯が手がける鍋島青磁は、大川内山で採れる希少な原石を用いた、神秘的な美しさと、潤いのある翡翠(ひすい)色が特徴です。茶道や華道の世界で重用される美術工芸品として職人の手仕事で丁寧に作られてきました。 

自然原石を原料とするため、焼成条件によって色合いや表情が大きく変化し、安定した生産が難しい焼き物でもあります。そのため流通量は限られ、希少性の高い存在となっています。青磁の魅力は、光によって表情を変える透明感と、翡翠のような青緑色です。単なる「青い器」ではなく、この土地ならではの資源と職人の技術、そして歴史が重なって生まれる焼き物です。


 

高級な「作品」だった鍋島青磁を、安定供給できる「商品」にできた理由は?

 

私たち虎仙窯は、至高の一点ものでも大量生産でもない、その間にある「中量生産」の技術を磨いてきました。かつて青磁は、「100個焼いて数個しか残らない」と言われるほど難しい焼き物でした。

転機となったのは約60年前。私の祖父が「もっと多くの人に使ってほしい」と一念発起し、10年以上の歳月をかけて釉薬の改良に挑んだのです。

青磁特有の美しい翡翠色は、鉄分を含む釉薬と炎の微妙なバランスによって生まれるため、季節や湿度に応じた緻密な火加減が欠かせません。全自動では再現が難しい繊細な手仕事ですが、当時と同じ窯と積み重ねてきた技術によって、今では高い品質を保ちながら安定してお届けできるようになりました。

数万円の美術品でも、安価な大量生産品でもない。美術品としての美しさを持ちながら、日常でも使いやすい。その両立を目指し、3000円前後を中心に、手に取りやすい価格帯で展開しています。


 

伝統ある鍋島青磁を日常で使う魅力とは? また、お手入れなどの扱いやすさについても教えてください。

 

「使われることで伝統は続く」。そんな思いで、毎日の暮らしになじむ器を作っています。飽きのこない美しさはもちろん、日常で気兼ねなく使える扱いやすさも特徴です。深い色合いを出すために釉薬を厚くかけているため、口あたりがなめらかで、しっとりと指になじむ質感が生まれます。

そして厚みがあるためとても丈夫です。汚れも付きにくく、食洗機や電子レンジにも一部のメーカーをのぞき対応しています。

例えば、人気の煎茶碗は、釉薬が底に溜まりやすい青磁の性質をあえて生かし、重ねて収納できるよう設計しました。重ねたときの収まりまで計算しており、棚に並べた姿まで美しいとご好評をいただいています。

鍋島焼と聞くと格式高く感じるかもしれませんが、気負う必要はありません。ご家庭でのひとときにも、大切な来客時にも、少し特別な器として自由に楽しんでいただけたらうれしいです。日々使うことで、親から子へ、世代を超えて受け継がれる器になればと願っています。


 

鍋島虎仙窯 鍋島青磁
花ふきん 展開
花ふきん パッケージ

【上】(左から)鍋島青磁徳利、鍋島青磁猪口、鍋島青磁輪花小鉢

 6,600円、3,300円、2,750円 

【下】 鍋島青磁煎茶碗 2,640円

 

 

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応募締切:2026年7月8日 16時