

1898年、日本橋魚市場の屋台で初代・福田茂助が団子を販売したのが始まりです。今年で創業128年になります。NHKのヒット曲「だんご3兄弟」の発想のもとになったといわれる「茂助だんご」は、創業以来の看板商品です。東京の魚河岸で始まった商売なので、日本橋の後は市場の移転に合わせて築地、豊洲に本店を構えてきました。市場で商売をすることは、食に携わる一流の方々とお付き合いができるということであり、それが自分たちにとっても誇りです。
現在も豊洲市場店の喫茶で提供している「玉ぞう」(卵雑煮)は、築地で商売を始めた頃に日本料理の大将から提案していただき、試行錯誤して作り上げたものです。おいしくなければ認めてくれないという環境で、ときにアドバイスをもらいながら腕を磨いてきました。
当店では自家製で和菓子を作ることにこだわっています。「茂助だんご」に使う餡(あん)はもちろん、あんみつやどら焼きに使う餡も、小豆を洗って炊くところから手がけています。上質なザラメで甘さをととのえ、自慢のすっきりした後味の餡に仕上げています。
他にも、団子に使う上新粉は福島県産コシヒカリを自社で製粉するなど、良い素材を仕入れ、自分たちの手でお菓子を作ることを大切にしています。

あんみつといえばいろいろな具材が入っていますが、当店のあんみつは、具材それぞれの味が調和した、バランスの良い一品です。仕入れた素材をそのまま使うわけではなく、自社で一手間加えているんです。
寒天は、西伊豆と千葉の海で採れた天草をブレンドして作っています。西伊豆産は口溶けがよくなめらかな仕上がりに、千葉産はコシの強い食感が特長でそれぞれの持ち味を生かしています。また、天草は干し具合や加工方法によって、できあがる寒天の香りや色が変わります。当店では、ほとんど天日干しをせず磯の香りが残る「赤」という天草を混ぜているので、寒天そのものにも豊かな味わいがあるんです。
赤豌豆(えんどう)は北海道産のものを使い、自社工場で少し甘みをつけてほどよい柔らかさに煮ています。餡は「茂助だんご」と同じように小豆から炊き、黒蜜には沖縄の黒糖蜜を使用。求肥(ぎゅうひ)や、ドライフルーツをシロップ漬けにした自家製のあんずにも手間を惜しみません。素材一つひとつに手をかけることで「茂助のあんみつ」になるのです。それぞれの素材がお互いを引き立て合いながら、一つの味としてまとまっているのが当店のあんみつの魅力です。

弊社が運営するオンラインショップでは、「茂助のあんみつ」が一番レビューの多い商品です。「こんなに美味しいあんみつは生まれて初めてです!!!」「あんみつは茂助さんと決めました」など、お客さまに喜んでいただいている声を見ることが、とてもうれしいです。
日持ちは発送日から3日間と短いですが、オンラインショップでは九州など遠方の方からもよくご注文をいただいているんですよ。通年で販売していて夏はもちろん、冬にも人気の隠れた看板商品です。
時間が経つと寒天から少し水が出てしまいますが、食べる前に水を切っていただければおいしく召し上がっていただけます。アイスやフルーツをのせてアレンジして食べるのもおすすめです。
茂助だんごでは、団子・あんみつ・どら焼きなど、いわゆるスタンダードな和菓子を提供しています。どれも昔から親しまれてきた和菓子ですが、ちゃんとした素材で丁寧に作れば、時代が変わっても愛され続けると思っています。
新しい商品も出し続けていますが、奇をてらったものはあまり出したくないんです。きちんとした味と、それによって育まれてきたブランドだからこそ、「茂助だんごが出す商品としてふさわしいか」を考えながら、これからも味やお店を守っていきたいですね。



「茂助だんご」(左から醤油・こし餡・つぶ餡)
「醤油(しょうゆ)」は、福岡県産コシヒカリの上新粉で作った団子に、生醤油だけで味を付けて焼き上げた。「こし餡」「つぶ餡」は短串に上品な甘さの自家製餡をまとった団子が三つ。いずれも216円

応募締切:2026年9月14日 16時