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第二次大戦終戦直後、GHQに占領された日本において、そのGHQと互角に渡り合った二人の男、吉田茂と白洲次郎を描いた人間ドラマ『日本独立』の公開日が12月18日(金)に決定。あわせてポスタービジュアルも解禁された。
解禁となるポスタービジュアルでは、占領下の日本にやってきたマッカーサー率いるGHQに頑なまでに日本の独立を思い、日本人のプライドと国際感覚を武器に闘いを挑んだ白洲次郎と吉田茂たちを中心に据え、その世界観を表現している。
白洲次郎を演じるのは、『マイティ・ソー』(‘11年)、『バトルシップ』(2012年)などハリウッド映画にも多数出演し『私の男』(”14年)でモスクワ国際映画祭最優秀男優賞やベネチア国際映画祭コントロコレンテ部門最優秀主演男優賞受賞するなど国内外で高く評価されている俳優浅野忠信。そして、白洲次郎の妻正子を演じるのは、「たそがれ清兵衛」(’02年)、『紙の月』(’14)、『湯を沸かすほどの熱い愛』(’16年)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞他、数々の映画賞を総なめにし、昨年公開された『人間失格 太宰治と3人の女たち』で5度目となる日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞という快挙を成しとげた宮沢りえ。吉田茂を演じるのは、『恋文』(1985年)や『それから』(1985年)、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(2007年)で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞するなど日本を代表する実力派俳優の小林薫。
他に、国務大臣・松本烝治を演じる柄本明、内閣総理大臣・幣原喜重郎役の石橋蓮司、元内閣総理大臣・近衛文麿役の松重豊、戦艦大和からの生還者・吉田満役の渡辺大、その母・ツナ役の浅田美代子をはじめ錚々たる俳優陣が、重厚な人間ドラマを繰り広げる。監督は、『プライド 運命の瞬間』(98)、『ロストクライム -閃光-』(10)を手掛けた社会派の名匠・伊藤俊也。吉田茂と白洲次郎の絆を軸に、終戦から憲法制定、独立に至る歴史の裏側のドラマを、日本側とアメリカ側の両方の視点から、歴史に基づくイマジネーションを交えてスリリングに描き出した。
【キャスト・監督 コメント】
◆浅野忠信
ダンディで魅力的な白洲次郎さんを演じることにワクワクしたのを覚えています。彼の情熱やピュアな面に想像を膨らませて役作りさせていただきました。あの当時、いち早く世界に目をむけ、語学にも長けていて、外国の方とも対等にやり合うところに興味を持ちました。僕自身、アメリカの血も入っていて子供の頃から外国に興味があったので、そういう部分では共通する部分があったのかもしれません。神戸での撮影はとても素敵な時間でした。監督に感謝します。白洲さんの熱い生き方から何か受け取っていただけたら嬉しいです!
◆宮沢りえ
当時その場所が本当にそこに存在していたんだろうと思うような素敵なロケ場所で撮影をして、そこの空気感に馴染むように自然と正子さんになれたような気がします。この脚本を読んで目から鱗が落ちた、という、この感覚が観てくれた人達に伝わりますように
◆小林薫
当時の背景や歴史上のことなどはわからないことも多いので、ある意味監督にお任せして楽しみながらやれたらいいかなという想いで演じました。
今回登場する人物のなかでも吉田茂という人は、顔つきから人物像からよく知られているので、あまりにも顔付が違ったりしてると、いくらなんでもあれは吉田じゃねえ、となっちゃうのもやりにくいなと思っていたんですよね。それで冗談ぽく「とりあえず吉田さんにしてください」というのでこういうメイクになったんですけどね(笑)。まあ、そういう言い方するとあれですけど、見た目から入ったというところはあるかもしれませんね。
◆伊藤俊也監督
『プライド 運命の瞬間』(98)で東京裁判を描いた際、主人公の東条を取り上げることとか、東条の罪を描かずして人間性を描いた、とか、いろいろ批判は受けたのですが、日本の戦後における二大事件の一つである、極東国際軍事裁判がどのようなものであったかを描いたつもりです。その後、どうしてももう一つ事件である日本国憲法の成立に関わる映画を作りたいと思いまして、2000年のはじめに発想し、『日本独立』の基となるシナリオを作ったのです。依頼、17〜18年もの間、企画が浮上してはダメになったりの経過を繰り返し、ようやく今回映画化が実現しました。
今もって日本の憲法9条をめぐる問題には、平和条項とか永久平和とか、憲法成立時に作られたある種の美名の中に包み込まれていて、多くの日本人が誤解しているということが、今の曖昧な日本、そして国の形を作っているのだという強い思いがあります。本作がようやく世に出るということは、とても意義があることだと思ってます。
12月18日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他全国順次公開