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阿部力、アグネス・チャン出演の日中韓合作映画『湖底の空』予告完成!

清水崇(映画監督)、向井康介(脚本家)などコメント到着。

(C)2019MAREHITO PRODUCTION
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 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020において、審査員の満場一致でグランプリに選出され、シネガーアワードと合わせてW受賞となった『湖底の空』がいよいよ6月12日より新宿K’s cinemaほかで公開が決定!

 中国・上海に暮らすイラストレーターの空は、出版社に勤める日本人の男性、望月と出会う。異郷の地で暮らす二人は、似たような境遇から徐々に距離を縮めていく。そんな空のもとに双子の弟、海(かい)が訪ねてくる。実は双子の間には重大な秘密があった・・。

 インディペンデント作品ながら、韓国・中国・日本にまたがるロケを敢行。アジア各国に生きる人々に共通する、大切な人を思慕する心を描く。空と海をひとり二役で演じるのは、韓国インディペンデント映画のミューズ、イ・テギョン(『フィルム・アドベンチャー』)。その二人に振り回される望月に「花より男子」の美作あきら役で注目を集め、その後台湾の映画に出演するなどワールドワイドに活躍する阿部力。他に日韓で俳優として活躍する武田裕光(『アウトレイジ最終章』『Guest House』)、アグネス・チャン、みょんふぁなど国際的なメンバーが揃った。監督は『マレヒト』(95)、『L'Ilya〜イリヤ〜』(00)、『舌〜デッドリー・サイレンス』(04)などインディペンデントで映画を作りづつけてきた佐藤智也。
国境のみならず、あらゆる境界を超えて傷ついた人々の心をつなぐ、希望と再生の物語。

 公開に先駆け予告が解禁。美しい湖をもつ韓国・安東(アンドン)で過ごした子供時代から、成長し上海に移り住んだ空と海の双子が、ある秘密を抱えていることが暗示される内容となっている。

 またコメントも到着。 『呪怨』『ホムンクルス』の清水崇監督からは「人生の静と動が、光と闇で絵画のように紡がれていく。」、脚本家の向井康介からは「息苦しさの先に見える光。その通り抜けの良さが癖になる。」と大絶賛。他に俳優の川瀬陽太、映画評論家の塩田時敏、プチョン国際ファンタスティック映画祭のモ・ウニョンらも激賞している。

『湖底の空』予告編

■清水崇(映画監督)
人生の静と動が、光と闇で絵画のように紡がれていく。
陰と陽、黒と白、海と空、男と女、父と母、心と体、そして生と死…
決して交わる事のない、それでいて互いが無いと成立し得ない、相反する様々なモチーフ。
性や国籍、言葉や環境…あらゆる境界を越えて、
佐藤監督の優しい眼差しと穏やかなタッチがその苦しみも悲しみも、なだめていってくれる。

■向井康介(脚本家)
”過誤”というもうひとりの自分から逃げ続ける女。 寄辺を失ってもなお誰かを追いかけたい男。 暗い影を背負った物語のはずが、最後は清々しい風が吹く。 息苦しさの先に見える光。その通り抜けの良さが癖になる。 ラストカットは何度見ても色褪せない。

■川瀬陽太(俳優)
自分は間違った選択の「成れの果て」なのでは、と思う時がある。おかした過ち、酷い言葉、目を逸らし何も行動出来なかった瞬間、、、そんなもので形作られていると。
自らを肯定できぬままアジアをたゆたっているふたりが傷だらけゆえ離れそれでも近づこうとする様を見ていて俺も同じだ、でも、だからこそ転びながら行くしかないんだよな、と気持ちがスッとした。

■本田隆一(映画監督)
佐藤監督の作品を初めて観たのは20年前。きめ細やかな演出の中に、突然ハッとさせられる瞬間があり、今でもハッキリと記憶に残っています。そしてその繊細でありながら、観る人の心に忘れられない衝撃を与える演出は「湖底の空」で完成の域に達していると感じました。

■塩田時敏(映画評論家・ゆうばり国際ファンタスティック映画祭プログラマー)
オープニングから見逃すなかれ。そこには、この映画のテーマや全てが、見事に映像で表現されている。佐藤智也監督はゆうばりの星だ。

■モ・ウニョン(プチョン国際ファンタスティック映画祭プログラマー)
安住の地を求めて彷徨う現代の若者たちと、それでも前を向くエネルギーと希望のメッセージ。
日本と韓国、中国を行き来しながら自分の中のもう一人を通して真の自分を探していく主人公の姿は、触れ合いが難しくなり一緒にいることの意味がより大切になってきた今、心に大きく響くでしょう。

■工藤じゅんき(ラジオパーソナリティー)
過去の傷が出会いを通して変化していく様子。美しい映像と繊細な心理描写で国と言葉の壁を軽々超えて心に届きました。

 6月12日(土) 新宿K’s cinemaほか全国順次ロードショー

(記事・画像の無断転載・複製を禁じます。すべての情報は更新時点のものです。資料提供:シネマNAVI )