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カンヌ国際映画祭脚本賞ほか全4冠『ドライブ・マイ・カー』公開記念!

今こそ読みたい、観たい。映画化された“村上春樹作品”

(C)2021 『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
(C)2021 『ドライブ・マイ・カー』製作委員会

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 主演に西島秀俊を迎え、村上春樹の短編を映画化し、第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で日本映画史上初となる脚本賞ほか全4冠に輝いた濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』より、家福(西島秀俊)の専属ドライバーを務めるみさき(三浦透子)が本を読む姿を捉えた劇中写真が解禁された。

 家福を待ちながら、駐車場や公園、ベンチ…様々な場所で集中して本を読むみさき。劇中では一体どんな書籍を読んでいるのかと気になってしまう印象的なシーンとして登場する。そんな、本を読むみさきにちなみ、原作者の村上春樹作品で映画化された「今こそ読みたい、観たい。“村上春樹作品”」を一挙ご紹介!


国内外で熱狂的なファンを持つ村上春樹作品。これまで、50以上の言語で翻訳され、「ドライブ・マイ・カー」を含む9作品が映画化された。さらに今年10月1日には、日本を代表する建築家・隈研吾氏による「国際文学館(村上春樹ライブラリー)」も早稲田大学のキャンパス内に開館も予定するなど、注目を集めている。

★『ノルウェイの森』(2010/トラン・アン・ユアン監督)
1987年の発表当時、空前の世界的ベストセラーとなった村上春樹長編5作目。物語は、37歳のワタナベがビートルズの「ノルウェイの森」を聴き、学生時代を回想するところから始まる。学生時代の親友の自殺を受け、心に傷を抱えたままのワタナベと、当時親友の彼女だった直子が大学生になって再会しデートを重ねるが、20歳の誕生日を迎えた後、直子は姿を消す――。ワタナベを松山ケンイチ、親友の彼女だった直子を菊地凛子、緑を演技初挑戦となる水原希子が演じた。さらには、『ドライブ・マイ・カー』で主人公・家福の妻の音を演じている霧島れいかも、レイコ役で印象的な演技をみせているのも注目したい。
2010年ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門出品され、国内外から高い評価を得た。

★『トニー滝谷』(2004/市川準監督)
村上春樹の短編集「レキシントンの幽霊」に収められた同名小説をイッセー尾形、宮沢りえ主演で映画化。監督は『BU・SU』『つぐみ』などの名匠・市川準。幼少期から孤独を孤独だと感じずに生きてきたイラストレーターのトニー滝谷。妻と死別したトニーは、容姿、体型とも妻に似ている久子に“ある条件”を出して、アシスタントとして雇う。その出会いによって、トニーは初めて孤独を知る――。本作の語りを『ドライブ・マイ・カー』主演の西島秀俊が担当。客観的でいながらも、主人公トニーの孤独に寄り添うかのような温かみのある声で語られる西島秀俊の語りは作品の世界観にぴたりとハマっている。『ドライブ・マイ・カー』の前にも見返したい1作。第57回ロカルノ国際映画祭コンペ部門審査員特別賞受賞。

★『バーニング 劇場版』(2018)
村上春樹が1983年に発表した短編小説「納屋を焼く」(新潮社)を原作に、名匠イ・チャンドンが物語を大胆にアレンジして描いたミステリードラマ。原作では、「僕」が婚活パーティーで広告モデルをしている「彼女」と知り合い付きあい始めるが、「彼女」には「僕」以外にも複数のボーイ・フレンドおり、「僕」はそのうちの1人から、ある趣味の話を聞く――。想像し得ないラストへと導く本作は、第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映されると海外メディアが絶賛。第91回アカデミー賞外国語映画賞には韓国代表作として出品され、同国史上初めて最終選考9作品に残るなど、高い評価を受けた。

★『ドライブ・マイ・カー』(2021/濱口竜介監督)
8月20日(金)公開『ドライブ・マイ・カー』の原作は、「女のいない男たち」と題して文藝春秋で連作された短編小説の一作目。のちに、同作含む全6篇を収録した短編小説集「女のいない男たち」(文春文庫刊)として発売され、バラク・オバマ元米大統領が「2019年のお気に入りの本」に挙げたことでも話題となった。現在、累計発行部数は 70 万部を突破、 19 カ国語に翻訳され多くの国で愛されている。映画化に際して、濱口監督は「同時期に書かれた作品にはやはりどこか互いに共通するものを感じました」と同短編小説集に収録されている「シェエラザード」「木野」のエピソードも投影。ひとつの映画にして、3つの村上春樹作品の映像化を体感できるかのような驚異的な物語を紡ぎだした。本作は、ワールドプレミアとなるカンヌ国際映画祭で上映されるや、海外メディアが絶賛。見事、日本映画史上初となる脚本賞に輝いた。

 村上春樹作品をベースに誕生した、傑作映画の数々。様々な才能が集結して、ひとつの小説作品からどのような新しい映像表現が生まれるのか。是非、小説を読んで、映画を観てその世界観を堪能してみてはいかがでしょうか。

 8月20日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー。

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