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父娘役・田中圭からのサプライズブーケに永野芽郁がキュンと感激!

『そして、バトンは渡された』ジャパンプレミアイベントレポート到着!

(C)2021映画「そして、バトンは渡された」製作委員会
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 いよいよ公開まで一ヶ月を切った、“今年一番泣ける”と話題の映画『そして、バトンは渡された』のジャパンプレミアが開催され、主演の永野芽郁、共演の田中圭、石原さとみ、稲垣来泉、市村正親が登壇。

 始めに永野&田中の父娘ペアが腕を組みながら登場し、田中がサプライズプレゼントのミニブーケを永野へ差しだすと、まさかのプレゼントに目を丸くさせながらも嬉しそうなキュートな笑顔が飛び出す。続いて稲垣からブーケを受け取った石原が喜びを露わにしながら、手を繋ぎ実の母娘のような石原&稲垣の母娘ペアも登場。梨花とみぃたんと共に暮らす泉ヶ原役の市村正親、前田哲監督も揃い、緊急事態宣言も明けて、ファンを迎えてのイベントとなった会場は盛大な拍手に包まれた。

 まずは挨拶と合わせて一足先に本作を鑑賞した感想を伺うと、「まずミニブーケにびっくり!キュンってしましたよー!ありがとうございます!映画はとにかく優しい空気に包まれる、素敵な映画ができたなと自信を持って言えます。観てくださった方が、救われる何かがあるんじゃないかなと思います。」(永野)、「僕も映画を観て、本当に観る人によって見え方が変わる作品だなと思いましたし、一度観てから、二度目を観ても、がらりと景色が変わる映画で面白いです。優子と森宮さんが親子喧嘩をするシーンが大好きなので、皆さんにも注目してほしいです。」(田中)、「私は梨花という血の繋がらない娘・みぃたんのために生きている、大胆な女性を演じました。予告では涙のシーンが多かったですが、それと同じくらい笑顔のシーンもあります。緊急事態も明けた新しい時代の中、愛に溢れて心が温まる作品ですので、皆さん楽しみにしていてください。」(石原)、「今日はこのような素敵な場所に登壇させていただき、これから映画を見てくださる皆様にお会いできて嬉しいです。私が演じたみぃたんは、いつもみぃみぃ泣いている泣き虫の女の子なんですが、この映画には愛と優しさが溢れています!本当に沢山の方にこの映画を観ていただきたいと思っています!」(稲垣)、「本当に美男美女と美少女のキャストの中に僕が入って、どれだけ仕事ができるか不安でしたが、なかなかいい味を出しています(笑)ぜひ楽しみにしていてください。」(市村)、「この映画の撮影は昨年の10月から11月にかけて撮影しまして、コロナがまだ猛威を振るっており、準備も困難な時期でした。スタッフとキャスト皆で力を合わせて、作ったこの映画を今日、皆様に届けることができて、感動しています。」(監督)と、それぞれ思い思いに映画の魅力を語った。

 永野は本作のオファー前に原作を読んでおり、永野の母も原作が好きで優子役を娘に演じてほしいと熱望していたようで、「私も母親も原作を読んでいまして、目の前で読んでいる母の姿も見ていたんですけど、とにかく楽しそうに笑っていたり涙を流していたり、感情が揺さぶられていました。『もしこれが映画やドラマ化されたとき、主人公を芽郁が演じてくれたらなあ』と会話をしていたので、今、ここにいるのが不思議な気持ちでいっぱいです。役が決まった時は母もびっくりしていて、今までお仕事のことで、これ演じてほしいとか、楽しみ、とか言われたことがなかったんですけど、今回はすごく楽しみにしているねって言っていました。」と、運命的に優子役に抜擢されたときの想いを振り返り、母親も滅多にない期待を寄せているそう。

 また田中は眼鏡とエプロン姿が印象的な、料理好きの森宮さんを演じたが「自分が父親なので、最初はどうにかなるだろうと思っていたんですけど、実際は芽郁ちゃんの年齢と自分の子供たちの年齢が全然違うので、父親としての感覚が当てにならなかったです。監督と一緒に役を作っていって、特に“お兄ちゃん”のようにはならないよう気を付けながら、父親として凄く幸せな家族を演じさせていただきました。森宮さんは料理が得意なんですけど、僕は料理をしないし、普段は眼鏡もかけていないし、共通点というのは…懐の広さですかね!(笑)」と女子高生の娘を持つ若い父親という役作りの難しさを振り返りつつ、懐の広さをアピールするお茶目な田中に会場からは思わず笑い声が響き渡った。

 そしてキャリア初のシングルマザー役に挑戦した石原は「正直、初の母親役ということに気負いはしませんでした。血の繋がらない娘を持つということは、梨花にとっても初めての経験なので、最初は不安ながらも愛が育っていくというところがリンクしていたんだと思います。同時に、梨花がみぃたんのことを好きなように、私がどれだけみぃたんのことを好きになるのかが重要だなと思い、クランクインの前に監督が二人きりの時間を用意してくださったんですが、一緒に過ごしてすぐに、もう本当にくるみんのことが好きだな!って思いました。二人で撮った写真を待ち受け画像にして、離れている時間はそれを見ながら愛を育んでいました。役作りはこれで終わったし、これから愛を深めていくだけでいいんだと思うと、本当に楽しく撮影ができました。」と、表面上の演技だけではなく、心からみぃたんへの愛情を育むために勤しんでいた。

 そんな石原の娘役を演じた稲垣は「楽屋でも撮影のときもずっとお話をしていて、本当に親子みたいな関係が作れました。この間、久々にお会いした時も、さとみちゃんがくるみん!って変わらずに呼んでくれて、嬉しかったです。」と、実の母親のように慕い、あだ名で呼び合いながら二人の関係は今も変わらず母娘のよう。シングルマザーの梨花を受け入れ、みぃたんにも愛情を深く注ぐ泉ヶ原さん役の市村は、「さとみちゃんとは親子の役で共演したことがあるんですが、仮にも夫婦の形になるとは思わなかったです。僕の子供は男の子二人なので、来泉ちゃんという可愛い女の子とお芝居をやれたことがルンルンで、仕事してるのか遊んでるのか分からなかったんですけど、お金持ちという役柄は地でいけたかな?って思います(笑)」とさらりとジョークを飛ばし、キャストからも笑みが零れた。

 本作の原作は本屋大賞を受賞し、累計発行部数 100万 部を突破している大ベストセラーだが、監督は「瀬尾さんの原作と出会って、ちょうど人とのコミットを控えなければいけない窮屈で寂しい状況の中、この作品を作り上げることができるかなという不安はあったんですが、観客の皆さんにこの物語を届けたいという想いが強かったです。瀬尾さんから、優しく背中に手を添えてくれるような、大丈夫だよと耳元で囁いてくれるような優しい物語をバトンとして受け取って、スタッフ・キャストと一緒にそのバトンを観客に届けられたらいいなと思っていました。」と、今回の映画化に至った経緯を明かし、今だからこそ届けたい作品に仕上がった。

 現場では永野&田中、石原&稲垣、それぞれペアでの撮影シーンが多く、永野は「卒業式のシーンは、演技をしてピアノも弾いていたので、すごく頭も使って、手が動かなくなりながらの撮影だったんですけど、田中さんが疲れてるだろうなと気を遣ってくれて、ケーキを買ってくれたんです!あれは嬉しかったです…!」と田中の優しい一面が。

 田中は「長い長時間の撮影で、ずっと壇上でピアノを弾いて演技をしていて、俳優として本当に尊敬したんです。差し入れを買って、お疲れ様って渡したらすごく喜んでくれたので、良かったです。」と、永野の女優魂に胸を打たれたそう。

 一方の稲垣も印象に残る撮影シーンを問われると、「みぃたんが、ママに本を渡すときに、指にカレーのルーが付いていて、その本を持てなくて、慌ててました!(笑)」と、おっちょこちょいな石原の一面が明かされたかと思うと、「それ、実は演技だったんです!(笑)でも、それを本当に焦っていたって思ってくれたら嬉しいです!」と梨花の役作りだったことを知り、さすがプロの実力に稲垣も尊敬の眼差しを向けていた。

 市村は、「僕は芽郁ちゃん、岡田くん、来泉ちゃんが皆、ピアノを弾くシーンがあるんですけど、元々は弾けなかったのに、撮影の何か月か前に練習して弾けるようになったと聞いてびっくり!うちの子もピアノを習っているんですがあまり上手くできないんだよね、って来泉ちゃんに相談したら、『続けることが大事だよ!』ってアドバイスを貰いました(笑)」と、10歳とは思えない大人びた稲垣の素顔が垣間見える。

 永野は優子の卒業式のシーンで誰もが知る卒業ソング「旅立ちの日に」を、日々レッスンを重ねて実際に演奏。ピアノ未経験でありながら、更に演技にも集中しなくてはならない大変なシーンでしたが、「撮影に入る三ヶ月前からピアノの練習を始めたんですけど、『猫踏んじゃった』も弾けないし、楽譜も読めなかったので、三ヶ月後にあの有名な合唱曲を弾けるようになるのか?という不安と戦いながら練習をしていたんですが、だんだんとピアノが楽しくなって、早く皆さんにお見せしたいという想いが募りました。実際に中学の卒業式で歌ったんですけど、そのときはお友達が難なく伴奏をやっていて、あの子すごいな!って今になって思いました(笑)」と練習に励んでいた日々を振り返り、自身の思い出とも重ねる。

 田中も「最初はピアノが弾けなかったことが分からないくらい、自然で楽しそうだったし、三ヶ月でこんな風にできるんだ、練習頑張って本当に偉いなと驚きました。プレッシャーに追い込まれている状況で、緊張もしてたと思うんですけど、楽しさが前面に出ていたのが、優子ちゃんぴったりで、ピアノを弾いている芽郁ちゃんが好きでした。」と永野をベタ褒めし、それには永野も少々照れくさそう。

 本作には様々な「秘密」が隠されており、見どころでもあるが、撮影現場を共にした皆さんだから知る、私だけが知る秘密を暴露!

 まず永野が「監督の秘密があります!監督は赤が好きだと思うんです!ポスターでも優子は赤いカーディガンを着ていて、監督が優子を赤とイメージしています!」と暴露?すると、「そうですね…ヒロインは赤が映えるし、永野さんも似合うので、実は重要なアイテムとして赤を着ていただいたんです…!」と映画を観ないと分からない、本作に隠された秘密があるのかまごつく監督。

 続いて田中は「赤で思い出して、あまり言いたくないんですけど…芽郁ちゃんはトマトが苦手なんですよ!優子と森宮さんがご飯を食べるシーンがあるんですけど、何を食べているのかな?って、芽郁ちゃんはトマトが苦手ということを意識しながら観ていただければと思います(笑)」と、体を張った永野の演技を観られるシーンがあるかも?

 石原は「私はくるみんが、圭くんと大森南朋さんに対してだけはいたずらっ子になることを知っています!くるみんがなぞなぞを出して最後まで答えられない南朋さんをいじって、南朋さんもまたいいリアクションをしてくれるんです(笑)」と子供らしい無邪気な一面に稲垣は、「して…ました!(笑)」と可愛い罪を認めた。稲垣は自分の秘密を明かし、「私は7才から10才のみぃたんを演じたんですが、喋り方や声、表情、動作などを微妙に変えていたんです!」と大人顔負けな演技力を密かに発揮していた。

 市村は「僕は芽郁ちゃんの秘密を知っています。再来年で僕も役者50周年で、色々な女優さんを観てきましたけど、こんなに自然な演技をできる女優さんは初めてお会いしました!何でだろう?って考えたんですけど、実は毎朝おかかのおにぎりを食べていたんです!最近の取材で会ったときもおかかおにぎり。そこに秘密があるのかな?って思います(笑)」と分析し、「ゲン担ぎとかではないんですけど4,5年前から毎朝おかかのおにぎりなんです。ずっとシャケ派だったんですけど、ある日、『シャケじゃないしょっぱいものがいい!朝から食べてる感じが欲しい!』と思って、おかかを選んでから早4年が経ちました(笑)」と永野の隠された日課が明らかとなった。

 最後に「一年前に撮影して、今日皆さんに観ていただけることで本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。この映画全体を通して、誰かを大切に想ったり、大切に想われたり、愛情深く何かを想うということがすごく素敵なんだなと改めて感じましたし、家族や友人、自分が大事にしたい人に何か言葉をかけたい想いでいっぱいになりました。皆さんにもそういう想いになっていただきたいです。是非、楽しんでください!」(永野)、「卒業式のシーン、永野さんを始め、ピアノを弾くだけで大変なのに、そこに感情を乗せて、キャストの方には素晴らしいお芝居をしてもらっています。僕は俳優さんが輝いたら映画も輝くと思っていますが、今回ほど輝きを見せていただいたのは感謝しかないし、観客に届けられることが喜ばしいです。今日がこの映画を観る最初のお客さん、初めてのバトンになるので、是非、今日観た感想をバトンに乗せて周りの人達にも渡して頂けたらありがたいです。宜しくお願い致します。」(監督)とこれから作品を観る方に向けてメッセージを送り、イベントは終了。

 劇中の家族の姿と同様に、仲睦まじいキャスト達の温かい絆を覗かせ、声が出せない中でも笑顔と拍手で表現するファンの熱気に包まれながら、幕を閉じた。 

【アーカイブ配信】映画『そして、バトンは渡された』ジャパンプレミア

 10月29日(金) 全国ロードショー

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