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『ルッツ 海に生きる』予告編解禁!

地中海の美しい海と若き漁師の葛藤

 (C)2021 Luzzu Ltd
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 地中海の島国・マルタ製作映画『ルッツ 海に生きる』より、予告編が解禁された。

 主人公ジェスマークは、曾祖父の代から引き継ぐ伝統漁船ルッツの漁師。初めての子供が生まれたばかりの彼は、人生の岐路に立つことになる。

 予告編で描かれるのは、ジェスマークに次々と降りかかる苦難。ルッツの船底に見つかった水漏れ、子供の発育不良、EUの共通漁業政策で決められた禁漁期、魚市場でのヒエラルキー、そして妻からのプレッシャー。修理費や高額の治療費が彼の肩にのしかかっていく。漁師を続けている限り、安定した収入を得ることができないという現実。ただ、誇りを持てる仕事を続け、妻と息子と幸せに暮らしたいと願う青年は、徐々に社会の中で追い詰められ、漁師としてやってはならないことに手を染めてしまい…。

『ルッツ 海に生きる』予告編

 本作で描かれるのは、風光明媚な観光地として人気のマルタ共和国のもうひとつの現実。そして、現代における伝統を受け継ぐことの難しさ。一本気な漁師の葛藤と苦悩を、マルタ系アメリカ人のアレックス・カミレーリ監督が社会派映画に、見事に昇華させた。本作はサンダンス映画祭のワールドシネマ・ドラマティック部門で俳優賞を受賞し、世界的にも評価を受けている。

 マルタは数多くの映画の撮影地として知られている。今までに『グラディエーター』(2000)、『モンテクリスト伯~巌窟王~』(02)、『トロイ』(04)、『ミュンヘン』(06)など、大作の撮影が行われている。

 6月24日(金)より、新宿武蔵野館他にて公開

★なぜ、多くの映画がマルタで撮影をするのか。その理由は、海外からのクルーがマルタで撮影する時の奨励金制度。マルタで使用した制作費を最大で40%も助成してくれるのだ。今年はリドリー・スコット監督が撮影を行っている。また先日、ラッセル・クロウがTwitterにマルタの画像と共に「Where am I now?」とあげた投稿が話題になっている(2022年5月17日)。奨励金制度の詳細は下記をご覧いただきたい。

マルタ観光局HP
映画製作を応援してくれるマルタ製作の映画は、日本初上陸となる。

(記事・画像の無断転載・複製を禁じます。すべての情報は更新時点のものです。資料提供:シネマNAVI )