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監督・山下敦弘と脚本・宮藤官九郎が初タッグを組んだ、台湾映画『1秒先の彼女』日本版リメイクのタイトルが『1秒先の彼』に決定し、メインキャストが解禁!コメントも到着した。
台湾アカデミー賞最多受賞作『1秒先の彼女』は、何をするにも人よりワンテンポ早い彼女と遅い彼の、消えた“1日”を巡るラブストーリー。監督・山下敦弘と脚本・宮藤官九郎による日本版リメイクは、舞台を京都に移し、男女のキャラクター設定がなんと反転に!それに伴い、日本版のタイトルは『1秒先の彼』決定した。
何をするにも“ワンテンポ早い”彼・ハジメを演じるのは岡田将生。アカデミー賞®︎国際長編映画賞を受賞した映画『ドライブ・マイ・カー』では、物語を大きく動かすキーパーソンの俳優役を演じ、世界中の映画人から熱い視線が注がれた。主演を務める10月クールのドラマ「ザ・トラベルナース」(テレビ朝日)にも大きな期待が寄せられ、ますます演技の幅を広げる岡田が本作で演じるのは、何をするにもワンテンポ早く、イケメンなのにどこか残念な男性。
何をするにも“ワンテンポ遅い”彼女・レイカを演じるのは清原果耶。日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞した『護られなかった者たちへ』をはじめ、『ちはやふる-結び-』『まともじゃないのは君も一緒』など数々の話題作に出演。さらに、ドラマでは、「おかえりモネ」(NHK)や「ファイトソング」(TBS)など主演作が立て続けに話題になり、近年目覚ましい活躍を見せる若手実力派俳優の清原が演じるのは、何をするにもワンテンポ遅く、周囲のペースから微妙にズレてしまう女性。
不器用でなんともユニークなキャラクターを、国民的な人気を博すふたりがどのように演じるのか。そして、“千年の都”京都に舞台を移し、監督・山下敦弘と脚本・宮藤官九郎の初タッグで描く、「愛」と「時間」をめぐる物語に期待だ。
◆岡田将生(ハジメ役)コメント
山下監督とは以前「天然コケッコー」という映画でご一緒させていただきました。未だにあの時の撮影は鮮明に覚えてます。あれから16年。16年ぶりに監督とご一緒できる事、噛み締めました。そして宮藤さん。やっぱり宮藤さんの脚本は面白く、オリジナルの良さは残しながら宮藤さんらしさ全開で、撮影が始まる前から楽しみでいっぱいでした。僕が演じさせてもらったハジメくん。1秒、人より早いんです。ちょっと口悪く、だけどぬけててとても可愛らしい役です。純粋な部分をいかに丁寧に演じるかが肝でした。
清原果耶さんとは二度目の共演ですが、お芝居や映画が好きだという姿勢がすごく伝わってくる方で、 信頼しあって一緒にやれたと思います。山下監督と共にこの映画を一緒に楽しみながらも、初心忘るべからず、新人の気持ちで現場にいました。是非楽しみに待っていただけたら幸いです。16・17歳の時にはできなかった、監督からの指示を理解することが出来る様になり、時が経ち、一俳優としてまた一緒に映画の現場に立ててることは感慨深いところがありました。
◆清原果耶(レイカ役)コメント
原作を観た時、とても愛らしく切ない2人のすれ違いに心を動かされました。ポップだけれどノスタルジーな世界観をどう取り込めるのか、監督やキャストの皆さんと沢山言葉を交わしながら撮影に臨めれば良いなと思い現場に向かいました。
山下監督とは、今回初めてご一緒させていただいたのですが作品の空気感を大切にしながら柔らかい雰囲気で現場にいらっしゃる印象があります。岡田さんとは、数年ぶりにお会い出来たので、また一緒に現場を作れることが純粋に嬉しかったです。宮藤さんの魔法がかかったような脚本とにらめっこしながら、精一杯レイカを生きました。是非お楽しみに。
◆監督:山下敦弘 コメント
京都市のイメージは「せっかちなのにのんびり」。『1秒先の彼』は時間もテーマのひとつなので、その時間感覚も映したいと思いました。また、日本海側でも撮影出来たので、京都の色々な表情が撮れたんじゃないかと思っています。
キャストは、ある日「男女を反転させる」というアイデアが飛び出したことで、自然と“岡田将生”と“清原果耶”が頭に浮かびました。日本でリメイクする意義に繋がると信じています。清原さんの魅力は、とにかく真っ直ぐなところ。“レイカ”は、どこかフワッとしたキャラクターなので、真っ直ぐで芯のある清原さんにとっては難しかったかもしれません。でも、最終的には脚本をはみ出した、清原さんにしか描けない“レイカ”になりました。そして、岡田くん。『天然コケッコー』から16年。脚本の宮藤官九郎さんとは、俺より岡田くんの方が経験があったので、正直現場では助けてもらってばかり。良い俳優なのはもちろん、相変わらず良いヤツだったのがホント嬉しかった。脚本が岡田将生の魅力を最大限に引き出しているので、皆様楽しみに待っていてください。
◆脚本:宮藤官九郎 コメント
配役で煮詰まり「男女の役を入れ替えるというのはどうでしょう」と提案された時、自分でもなぜだか分からないのですが「ヒロインが岡田将生くんなら、それもアリですね」と答えました。岡田くんには不思議な〝ヒロイン感〟があると思ったのと、郵便局の窓口に岡田くんが不満げな顔で座っている様が容易に想像できたからです。「で、本当のヒロインは清原果耶さんに当たろうかと」おお!その手があったか!清原さんなら、この珍奇なファンタジーに観客を自然に誘導してくれそう。生き急ぐ岡田将生とモタモタする清原果耶。一秒先の彼なのか一秒前の彼女なのか。とにかく楽しく書けそうだ。
今思えば、台湾版のキャスティングが完璧すぎて、当たり前になぞっても新しいものは生まれないし、忠実なリメイクを作ってもしょうがないし、男女反転という強引な改変で一気に世界が開けた気がします。台湾とは似ても似つかないはずの京都の風景も、とても良い効果を生んでいると思います。楽しみです。
2023年 夏 公開!