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2度のパルムドール大賞受賞をはじめ、世界中で90賞以上もの映画賞を受賞しているベルギーの名匠、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督の最新作『トリとロキタ』が2023年3月31日(金)にヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国順次ロードショーすることが決定。公開決定に合わせてポスタービジュアルと場面写真1点も解禁された。
パルムドール大賞と主演女優賞をW受賞した『ロゼッタ』以降、全作品がカンヌのコンペに出品され、世界中で90賞以上を獲得するという、偉業を越えて、もはや奇跡を起こし続けている監督ダルデンヌ兄弟。『トリとロキタ』では彼らの代名詞とも言える、BGMなし、演技未経験の主演俳優、削ぎ落された作劇に加え、先の読めないサスペンスを極め、第75回カンヌ国際映画祭で75周年記念大賞を見事受賞している。
ロシアによるウクライナ侵攻をはじめ、分断が進む世界で、アフリカ、中東、ウクライナ、と祖国を追われた者はどこで安息を得られるのか。もはや対岸の火事ではなく、いま、世界が直面している、人間の尊厳の在り方を突き付ける。ダルデンヌ作品で初めて、怒りまでをもにじませ、観客の良心を震わせる。シンプルでいて、これまでにない強靭な傑作が誕生した。
解禁されたビジュアルは「離れたくない、ただそれだけ」というコピーと共に少年トリと少女ロキタが、互いに見つめ合い、腕を引き寄せ合うふたりの強い絆が写し出されている。
地中海を渡りヨーロッパへやってきた人々が大勢ベルギーに暮らしている。トリとロキタも同様にベルギー・リエージュへやってきた。トリはまだ子供だがしっかり者。十代後半のロキタはビザがないため、正規の職に就くことができない。ロキタは祖国にいる家族のために、ドラッグの運び屋をして金を稼ぐ。偽りの姉弟としてこの街で生きるふたりは、どんなときも一緒だ。年上のロキタは社会からトリを守り、トリはときに不安定になるロキタを支える。偽造ビザを手に入れるために、ロキタはさらに危険な闇組織の仕事を始める……。他に頼るもののないふたりの温かな絆と、それを断ち切らんとするばかりの冷たい世界。彼らを追い詰めるのは麻薬や闇組織なのか、それとも……。
また同時に解禁する場面写真は、ふたりが肩を組み、何かを考え込むような眼差しで遠くを見つめロキタと、そのロキタを力強く見つめるトリの画像。
トリを演じたパブロ・シルズ、ロキタを演じたジョエリー・ムブンドゥともに本作が演技初経験ながら素晴らしい演技を見せている。パブロ・シルズは第39回エルサレム映画祭 国際映画部門審査員特別賞を受賞、ジョエリー・ムブンドゥは新進気鋭の俳優が選ばれる本年度のヨーロピアンシューティングスターに最年少で選出されるなど、カンヌ国際映画祭でのワールドプレミア以降、各国のメディアが絶賛を贈っている。
3/31(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国順次ロードショー!