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名匠バリー・レヴィンソン監督×『インフェルノ』ベン・フォスター主演最新作『アウシュヴィッツの生還者』より、ナチスの親衛隊中尉シュナイダー(ビリー・マグヌッセン)がハリーと出会うシーンが到着した。
ヒトラーの非道に終止符が打たれてから78年。現在まで、ナチスをテーマとした様々な映像作品が作られてきた。だが耳を疑う知られざる真実は、まだあった。本作は、アウシュヴィッツからの生還者の息子が、父の半生について書き上げた衝撃の実話が描かれたヒューマンドラマ。監督は『レインマン』でアカデミー賞Ⓡ監督賞、ベルリン国際映画祭金熊賞に輝いたバリー・レヴィンソン。主人公ハリー・ハフトは、映画『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの第3作『インフェルノ』の敵役にて高評価を得たベン・フォスターが務めた。
「おい、仕事しろ!」と銃を手にした看守がハリーとその友人のジャンを激しく蹴り上げる場面から始まる。ジャンが、死体の山の中に知人を見つけて取り乱していたところを、看守に見つかったのだ。二人のすぐ隣には、石ころのように無造作に積み上げられたユダヤ人の死体の山が…。銃で脅され、「立てこの野郎、殺されたいか!」と執拗になぶられる中、ハリーが看守に向かって強烈な一撃を食らわせる。猛反撃するハリーに太刀打ちできない看守。その様子を遠くから見ていたナチスの親衛隊中尉シュナイダーが、警告のため、空に向かって引き金を引いた――。
ベン・フォスターは役作りの中でアウシュヴィッツの過酷な状況を表すために、28㎏もの体重の増減に取り組んでおり、「この種の身体改造の限界に挑戦した」と語っているが、決してパフォーマンスのためではないという。「この物語を語る上で本質的なものだと感じたし、そうしないのは無責任だ」と強調。そして、身体的な側面だけではなく、ドキュメンタリー映像や写真の数々を繰り返し視聴し、アウシュヴィッツの生還者たちの証言に耳を傾け、より本質的で精神的な側面からも役に取り組んだという。
■『アウシュヴィッツの生還者』本編映像〈強制収容所編〉
今回解禁された映像でも、看守に抵抗する様を、まさに魂から湧き上がる怒りと悲しみで演じきっており、強制収容所の過酷な状況と残酷な仕打ち、そして幾度も理不尽な選択を迫られながらも生きることをあきらめなかったハリーの不屈の精神が垣間見える。
8月11日(金・祝)新宿武蔵野館ほか公開