・国指定名勝「おくのほそ道の風景地 草加松原」
綾瀬川沿いの約1.5キロに連なる松並木は、江戸時代から日光街道の名所でした。634本ある松の木には江戸時代から残る古木が60本ほど残っています。634本は、「武蔵(むさし)の国」の語呂合わせで決まった東京スカイツリーの高さ634メートルにちなんでいます。
1689(元禄2)年、俳人の松尾芭蕉が旅の途中で訪れ、俳諧紀行「奥の細道」のなかで「もし生きて帰らばと、定めなき頼みの末をかけ、その日やうやう早(草)加といふ宿にたどり着きにけり」と記しています。
南端にある舟運の船着き場を再現した「札場河岸公園」には芭蕉の像や望楼があります。二つの太鼓型の橋「百代(ひゃくたい)橋」と「矢立(やたて)橋」は「奥の細道」にちなんで名付けられました。橋の上から眺める松並木は絶景です。
文化庁が全国19市町、25カ所(2018年6月現在)を国の名勝にしている「おくのほそ道の風景地」のひとつになっています。
草加市栄町1丁目
・草加宿神明庵
かつて宿泊を兼ねた料理店だった久野家(大津屋)の、古民家を改修したお休み処です。市民ボランティアが運営し、観光案内やお茶によるおもてなしが受けられます。2階はギャラリーで、様々な展示や催しがあります。
草加市神明1の6の14
TEL048・948・6882
午前11時~午後4時
月曜日(祝日の場合は翌日)と8月14日~16日、12月29日~1月3日休み
・草加宿芭蕉庵
2018年5月に札場河岸公園内にオープンした観光案内所。草加の3大地場産業である草加せんべい、注染手ぬぐい、皮革製品を中心に販売しています。無料パンフレットの配架や草加松原の歴史を記したパネルの展示も。
草加市神明2の145の1
午前10時半~午後3時半
月曜日(祝日の場合は翌日)と8月14日~16日、12月29日~1月3日休み
・市立歴史民俗資料館
1926(大正15)年に完成した埼玉県初の鉄筋2階建ての草加小学校西校舎が前身。1980年に校舎としての役割を終え、3年後に市の文化財を保管する歴史民俗資料館となりました。2008年、国指定の有形文化財に登録されています。
館内には郷土の歴史資料や民俗資料約3千点を収蔵しています。丸木舟(縄文時代前期)、土器(古墳時代)、古文書、板碑(鎌倉時代)などが常設展示されています。当館を設計した建築家の大川勇や、市ゆかりの小説家である豊田三郎と森村桂、松尾芭蕉にちなんだコーナーも。
7月10日(火)~9月2日(日)、市制施行60周年を記念した企画展「草加市誕生」が開催される予定。
草加市住吉1の11の29
午前9時~午後4時半
月曜日(祝日の場合は翌日)と12月29日~1月3日休み
無料
・伝統産業展示室「ぱりっせ」の草加せんべい手焼き体験
国指定名勝「おくのほそ道の風景地 草加松原」百代橋の近くにある草加市文化会館内に開設された「伝統産業展示室ぱりっせ」。せんべいを割る「ぱりっ」という音と、「せっせ」と働く職人のイメージから「ぱりっせ」と愛称が付けられました。
草加せんべいや皮革製品などの販売のほか、地場産業の歴史や製造過程を展示、紹介しています。せんべいの手焼き体験やレザークラフト教室などの実演(要予約)も開催します。
草加せんべい手焼き体験
草加せんべいはうるち米を蒸した物を平たくし、天日干しした後に押し瓦を使って手で何度もひっくり返しながら焼きます。
日時 応相談
所要時間 約20分
費用 1人500円
電話での予約が必要です(人数は応相談)
予約と詳細については、TEL048・931・1970(伝統産業展示室ぱりっせ)
伝統産業展示室ぱりっせ(草加市文化会館内)
草加市松江1の1の5の1階
TEL048・931・1970
午前10時~午後6時
毎月第1水曜日と年末年始、年2回臨時休館ほか
無料