雪と氷の祭典、ミラノ・コルティナ冬季五輪が6日から始まりました。8競技16種別116種目が行われ、3月にはパラ五輪も控えています。より五輪を楽しめるよう、2022年北京五輪で選手が実際に使った競技用具や衣装など50点以上を展示する企画展を開催中です。
雪上競技の最大の魅力は自然との勝負。頑張っても風が吹かなかったり、逆に不安な気持ちで挑んでも良い風が味方してくれたり。結果が左右されますよね。
フリースタイルスキーモーグルで銅メダルを獲得した堀島行真選手の、白に赤が映えるウェアと用具を見ると、硬い雪面を滑走し、風が吹く中で大技に挑戦した躍動感がよみがえってきます。スキー板には、直筆で「3rd」と五輪マークが描かれ、苦悩を乗り越えて銅メダルを獲得した喜びが表現されているのではないでしょうか。
今季で現役引退を表明しているフィギュアスケートの坂本花織選手も注目の一人。衣装はストーリー性を盛り込むとともに、会場の明るさや色も考慮して作ったはずです。坂本選手が北京で「女性の強さ」を表現したフリーの衣装には、大小のラインストーンなどがちりばめられていて、裾のスリットなども間近に見ることができます。
坂本選手は北京で銅メダルを獲得後、若手が台頭してきた昨年末の全日本選手権で5連覇し、今五輪でも代表に。積み重ねてきた努力の過程にある過去の衣装を見てから観戦すると、より感動するのではないかと思います。
当館は東京五輪の開幕前の19年に開館し、現在は過去のメダルや用具など夏冬合わせて約440点を展示。一部は触ることができるほか、選手の動きや早さを体験するコーナーもあり、五輪の歴史や意義を学ぶことができます。
企画展後期(3月24日~6月7日)では、ミラノ・コルティナ五輪で使われたアイテムを展示します。金メダル争いから集大成を迎える選手の挑戦まで、バラエティーにとんだ大会になるのではないでしょうか。
(聞き手・大石裕美)
《日本オリンピックミュージアム》 東京都新宿区霞ケ丘町4の2(☎03・6910・5561)。午前10時~午後5時(入館は30分前まで)。月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始など休み。500円。2点は企画展の前期(3月22日まで)で展示。
日本オリンピックミュージアム
https://japan-olympicmuseum.jp/jp/
副館長 小谷実可子さん
こたに・みかこ 1988年ソウル五輪シンクロナイズド・スイミング(現アーティスティックスイミング)銅メダリスト。日本オリンピック委員会(JOC)常務理事。
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