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ご当地キャラ大集合

うれしいと伸び上がる納豆の妖精

ねば~る君(茨城県)

  • 子どもたちに大人気のねば~る君。ステージの上で伸び上がると会場がわいた(ナナイチゼロ提供)
  • 千波湖畔にある「好文cafe」の人気メニューはハクチョウ、コクチョウをイメージしたシュー=伊藤めぐみ撮影
  • 国営ひたち海浜公園の「みはらしの丘」を埋め尽くすネモフィラ=2019年4月23日、伊藤めぐみ撮影

 首都圏周辺のご当地キャラクターを紹介する「ご当地キャラ大集合」。第6回は茨城県の「納豆の妖精 ねば~る君」です。

ねば~る君

 「ナナイチゼロ」運営の「ねば~る君」は2014年、県が運営するユーチューブチャンネル「いばキラTV」(https://www.ibakira.tv/)に初めて登場しました。そのころは、県公認の「ハッスル黄門」が主役で、脇役にすぎませんでした。その後、全国的にぐんぐん注目を集め、2019年3月、とうとう「ハッスル黄門」から県のマスコットキャラクターの地位を譲り受けました。県非公認キャラではありますが、県の初代「いばらきの魅力発信隊」の委嘱を受けています。

茨ひより

 今後は、「いばキラTV」で活躍する県公認のバーチャルユーチューバー「茨(いばら)ひより」とともに茨城のPRを担っていくことになります。

 「ねば~る君」は、大豆のお父さんと納豆菌のお母さんから生まれました。公式のプロフィルによると、7月10日生まれの710歳で、身長は710メートル、体重は710グラム。いずれもナットウ(710)の語呂合わせになっています。茶色の体にわら納豆のわらをイメージした腹巻きをつけ、ほっぺたにはカラシの渦が鮮やかです。伸びたり縮んだりする動きが特徴で、伸びたときに天井にぶつかったせいで、頭には大きなたんこぶがひとつあります。

 「ねば~る君」が伸び上がるのは、うれしいことがあったときです。体に触れると「成績が伸びる」「業績が伸びる」「寿命が伸びる」と言われる縁起物でもあります。ご当地キャラの中では珍しく言葉を話します。「うれしいネバ~!」など、語尾には必ず「ネバ」がつきます。県や納豆のPR以外の活躍も目覚ましく、軽快なトーク力を生かし、学校の道徳の授業を手伝うことも。友だちの「うめねばちゃん」や「納豆お兄さん」たちと自作絵本の読み聞かせや「あいうえおの歌」の披露などもしています。

 「ナナイチゼロ」が2015年に開設した子ども向けのユーチューブチャンネル「ねば~る君の『ねばねばTV』」(ねばてれ)」(https://www.youtube.com/channel/UCfcxpfPL7ECqmb10HGyr1XQ/featured)のチャンネル登録者数は現在約20万人(2019年5月現在)になっています。

 茨城県が納豆で知られるようになったのは明治になってからのことです。1889(明治22)年、水戸の名物づくりを考えていた笹沼清左衛門が納豆製造事業を起こしました。この年に水戸駅が開業し、納豆は首都圏からの観光客にお土産として大評判になり、全国へ広がっていきました。県庁所在地の1世帯当たりの納豆購入額は2016年はトップでしたが、17年は3位、18年は2位でした。18年の1位は盛岡市です。1位への返り咲きを目指して、「ねば~る君」も精力的にPR活動をしています。

ハッスル黄門

 一方、2007年の全国健康福祉祭(ねんりんピック)茨城大会のマスコットキャラクターとして誕生し、12年にわたって県のPRに努めてきた「ハッスル黄門」の引退を惜しむ声もあります。水戸藩の第2代藩主で、「大日本史」の編纂(へんさん)に着手し、水戸学の基礎を築いた徳川光圀がモデルです。TVドラマや講談では、諸国漫遊の旅に出たといわれている光圀ですが、実際には「助さん」のモデルといわれる佐々宗淳(さっさむねきよ)が、光圀の命令で「大日本史」の史料集めに全国を巡ったのが物語のもとになっているそうです。

(伊藤めぐみ)

 

memo

茨城県 データ

・人口 287万883人(2019年4月1日現在)
・面積 6095.72平方キロ

・名誉県民
 横山大観(日本画家)、板谷波山(陶芸家)、森田茂(洋画家)、江崎玲於奈、小林誠(いずれもノーベル物理学賞受賞者)

 

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(2019年5月28日掲載。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は更新時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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